安らう

 ブルックナー交響曲を形容するのに、ゴシック建築だとか、ブロックを積み上げてゆくようだとか、植物的だとか、いろいろあるけども、要するに、「そこに安らってある」ということなのではあるまいか、という気がしてきた。
 ディオニュソスとしてではない、音楽の在り方を象徴的に表象している、という見方がもしできるとするなら、より精緻にみてゆきたいものだ。