2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日曜日はブラームス

数あるピアノ協奏曲のなかでも、このコンチェルトは特別だ。ブラームス:ピアノ協奏曲第2番/モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番アーティスト: バックハウス(ヴィルヘルム),ブラームス,モーツァルト,ベーム(カール),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,ブラベッ…

この断片集はこども向けです。

エッセンスの部分をほんのちょっぴり読んだ。立ち読み程度。のための哲学 講談社現代新書―ジュネス" title="のための哲学 講談社現代新書―ジュネス">のための哲学 講談社現代新書―ジュネス作者: 永井均出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/05/20メディア: …

ア・レーテー

この比喩がわかるようで、わからない。 暗い森の中に明るみが開かれ、 その光の中でそこに現れるすべてのものが その形を見せることになるが、 それと同時に、 それを取りまく森の暗さもまた、 それとして見えてくる。 ハイデガーの言う「暗い基底」をどうや…

少女は旗を上げる

どうも自分は、好きなものはとことん反芻するということが好きみたいで、何回目かわからないけれども、これを読みなおした。脚本 コクリコ坂から (角川文庫)作者: 宮崎駿,丹羽圭子出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/06/23…

a long long summer vacation

小学生も中学生も夏休みに入りましたね。高校生はまだ補修が続くんだったっけ。 ひるがえって、僕は地獄のような労働が待ってます。しにたくないー。

置き土産

事実その1 2012年2月某日、当時4回生だった僕は大学に自転車を「寄付」した。文法経講義棟の北側に自転車をそっと置き、素知らぬ顔でその場を離れた。母校の後輩たちがその自転車を使えるように。鍵をかけぬまま。 事実その2 2012年7月某日、岡山県岡山…

Der morgen daemmerte "ersterbend".

朝は明け、黄昏のごとく。 早朝からマーラーの交響曲第9番を聴いた。マーラー:交響曲第9番アーティスト: シャイー(リッカルド),マーラー,ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック発売日: 2004/11/21メデ…

サマ−

この週末というか世に言う三連休は、激務でした。今週もそれなりにやるべきことが待ち構えているのだけど、とりあえず7月の山場は越えました。 それにしても後もうひと月でお盆。それまでに給料日もある。日々の晩酌を頼りに初秋を乗り切るのです。 セミの…

大阪大学21世紀COEプログラム『インターフェイスの人文学』から

『冒険・きしみあう知』より(標記一部変更) いま、社会はなぜ人文学の視点を必要としているか 環境破壊、生命操作、医療過誤、介護問題、食品の安全、教育崩壊、家族とコミュニティの空洞化、性差別、マイノリティの権利、民族対立……。これら現代社会が抱…

かなしい仕事、虚無

仕事柄いろいろ人に伝達する仕事してるんですけど、なかなか伝わりませんね。伝え方が下手なんですね。 木曜はお休み。自分の勉強ができます。幸せであります。やっと自由になれる。自分が成長できる。

気が早いセミ、なきだして、ひとり。

西洋のもろもろの形而上学はひとまずカントに収れんし、そしてまたカントから出発するわけだけども、ハイデガーをやってると、そういう西洋の古くからある思索をすべて網羅してゆくことになっていて、非常に助かる。 ハイデガー『芸術作品の根源』と同時期の…

夜わりと遅めに帰宅することが多いので星を見るのが習慣になりつつあります。 星座図鑑 ENCYCLOPEDIA OF CONSTELLATION ここによくお世話になってます。わかりやすくて便利です。 今頃だとちょうど夜の11時くらいに、夏の大三角が真上に来ます。ほんとに、頭…

失くしたポリスィ探して交番へ

ポストモダニズムとネオリベラリズムの祭りの後で、いったい作品たちはどのように救出されうるのか。我々にとって、作品たちは、何であるのか。その問題意識はずっと変わらない。高3の秋ぐらいから、ずっと変わらない。 近代の権威主義的な教養主義を超えて…

昼休みの書店

昼休みにジュンク堂に行って見つけた。芸術の哲学 (ちくま学芸文庫)作者: 渡辺二郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/06メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 81回この商品を含むブログ (24件) を見る ちくま学芸文庫は文庫のくせに平気で1000円を超える…

にーつしぇ

ニーチェ『音楽の精髄からの悲劇の誕生』で有名な二項対立についての、非常にわかりやすいまとめ。 アポロン的―――――――――― ディオニュソス的夢幻――――――――――――― 陶酔 形象化―――――――――――― 一体化 個体化・秩序化――――――――― 狂騒 英知的―――――――――――― 情動的 理性…

ピュシス

A=B と Aが存在する とは、 互いに無関係である。 という結論に至るカントの弁証論(アンチノミー)が、実はすでに古典古代のギリシャすなわちプラトン・アリストテレスの思索によって準備されていた、というハイデガーの史観。 だからこそ現代のゆきづ…

薄暗がりのなかで

大学に、いまいちど通うとするなら、文学部の哲学科かなという気がする。ハイデガー、ニーチェ、カント、アリストテレス。読むべきものは芋づる式に現れてくるのだけれど、とてもじゃないが手に負えない。 芸術や文化にまつわる思想を体系的にみてゆかねばな…

「ある」ということの根源、謎。

ハイデガーによるテーゼの1つ。 あらゆる存在者のうちひとり人間だけが、存在の声によって呼びかけられ、という驚異のなかの驚異を経験する。 「存在の生起」あるいは「出来事」について、わかるようでまだわからない。

はいまーと

ハイデガー『ヒューマニズム書簡』(木田元訳)より すべてに先だってまずのは、存在である。思考は、人間の本質へのこの存在の関わりを仕上げるのである。思考がこの関わりをつくり出したり惹き起こしたりするわけではない。思考はこの関わりを、存在からゆ…