少女は旗を上げる

 どうも自分は、好きなものはとことん反芻するということが好きみたいで、何回目かわからないけれども、これを読みなおした。

脚本 コクリコ坂から (角川文庫)

脚本 コクリコ坂から (角川文庫)

 映画からこの作品に出会った(劇場には2度足を運んだ。)わけだけども、そして映画の出来についてもいろいろ評があるわけだけども、素敵な脚本だなとおもう。読み直して、もう一度はじめから読みたくなる。この作品にとても安らえる。

 ノスタルジーなんて、ともおもうけども、スタジオジブリという装置自体に、ノスタルジーだとか純愛だとか環境主義だとか、そういうロマン主義的なものがふんだんに盛り込まれているのだから、それはそういうものとして見ればよい。スタジオジブリそのものも80年代の気風に拠って立っているのだ。