2012-07-04 ピュシス A=B と Aが存在する とは、 互いに無関係である。 という結論に至るカントの弁証論(アンチノミー)が、実はすでに古典古代のギリシャすなわちプラトン・アリストテレスの思索によって準備されていた、というハイデガーの史観。 だからこそ現代のゆきづまりへの対処として、西洋形而上学に伝統的だった「本質存在(主語は〜である)」と「事実存在(主語は存在する)」との区別を解消し、プラトン・アリストテレス以前の「自然」概念のルネサンスを提唱する。その1つの現れとしての『芸術作品の根源』。 きちんとレジュメにまとめたい。